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其の十、 タケダワイナリー 訪問 2008年5月16日 |
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2008年5月16日(金)、山形県上山市の(有)タケダワイナリー様を訪問しました。
ワイナリーは、街外れの自社畑の中にあります。面積は約15ヘクタール。つい先ほどまで、山形新幹線の車窓から広がる東北の田園風景を眺めてきた私にとっては、ワイナリーの屋上から観える一面の葡萄畑は雑誌に登場するフランスやドイツの葡萄畑を連想させるメルヘンチックな景色です。
さて、垣根式栽培のいくつかの畑の説明を受けながら、徒歩で道路を挟んで対面の斜面を上る葡萄畑の天辺に登りました。この急斜面の上から眺める景観も素晴らしい。
正面には雄大で優美な蔵王連峰が鎮座し、その峰には残雪が白く光って見えます。新緑に萌える手前の山々は穏やかでやさしい。足元の斜面に植えられた葡萄畑とその先に繋がるワイナリーはとてものどかで牧歌的です。
そう、タケダワイナリーは穏やかにひろがる谷の盆地に位置しています。
自社畑で栽培されている葡萄は欧州系の品種が多く、カベルネソービニヨン、メルロー、シャルドネ、リースリングなど。川上善兵衛氏による交配品種マスカットベリーA、ブラッククイーンなどの国産品種もたくさん栽培されています。
かなり多種類の葡萄品種を栽培されているようです。除草剤散布をしなくなった葡萄畑には下草が青々と茂っており、今日も草刈機が忙しく働いています。
これは、多種類のワインを醸造するとともに、品種による収穫の時期をずらすことで労働力の分散をしたり、風水害や病気のリスクを分散することが目的でもあります。
製造場は稼動していませんでしたが、ひんやりとした半地下の貯蔵場にはたくさんのオーク樽が並んでいました。畑や製造場の案内を営業部の荒井さんがしてくださいました。ありがとうございます。
タケダワイナリーは国産ワインとしては早い時代から大変な努力をしてドメーヌのワイン造りを実践してきた会社です。そのたゆみない努力が今日の成果に繋がっています。
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