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其の二、 (資)竹田酒造店 訪問 2006年7月18日 |
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2006年7月18日。只今、新潟県は梅雨の真っ最中、車窓に見える山々は白く煙っています。右手に見えるはずの紺碧の日本海は鉛色で海と空の区別がつきません。
午後からの出発です。これから、新潟県上越市大潟区の名酒「かたふね」醸造元、(資)竹田酒造店を訪ねます。同社は、製造石数400石の地元密着のメーカーです。竹田社長によると地元販売割合は80%であるとのことです。関越道、長岡インターから入って北陸道、柿崎インターを降り、国道18号線を上越市方面に向かって15分位で到着。当店よりの所要時間は、約1時間といったところでしょうか。
蔵の入り口で竹田社長様からお出迎え頂きました。手短に挨拶を交わして、応接間でお茶をご馳走になりながらいろいろとお話を伺う。自宅が応接間を兼用しているため、非常にアットホームな印象です。
20年ほど前の新潟地酒全盛の時代に、新潟県の酒造メーカーは皆、県の指導を受けて一丸となって「淡麗辛口」のスタイルを目指しました。もちろん新潟地酒ブームの前から辛口の酒を造っていたところもあったのですが、従来の型をすっかり変えたところもありました。
(資)竹田酒造店は、そうした集団的方向性には大いに疑問を感じ、その流れに乗らず、従来から地元で造り続けてきた「甘口」のスタイルを更に進化させる道を選びました。「ふっくらと軽やかに甘味を味わえる酒」を目標としています。
晩酌酒であるレギュラー酒においても、糖類添加をやめて米本来の旨みを追求しています。手造りがゆえに、多くは造れませんが、また、多くの人に支持されなくても、自分の酒造りを理解してくれるお客様のために一生懸命に酒造りをしている。新潟県の酒のタイプとしては、数少ない特徴のある「旨口清酒」を造っておられます。
竹田社長は、快活で明るい人柄の持ち主で、流行に流されず、信念をもってご自身の目指す酒造りに邁進されています。
さて、一通りお話を伺った後、入り口の酒樽をバックにツーショット。酒樽には、「小さい蔵の大きな夢 日本一の酒づくり」の文字が見えます。酒造りにかける、志の大きさと信念が伝わってくるようです。その後、仕込み蔵を見せていただきましたが、残念ながら、この次期はシーズンオフにあたり、酒造りを見ることができませんでした。
次回は、是非、造りの時期にお出でくださいとの暖かいお言葉を頂きながら、お暇いたしました。 |
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