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お酒は人類の歴史と共に歩み、特に農工文化の歩みと共にその紀元は古い歴史を逆のぼらねばなりません。
また、世界のどこの国にもそれぞれの民族の酒がございますね。 皆さんご承知の代表的なものといえば、ドイツにはビール、フランスには葡萄酒、中国にはマオタイ酒、イギリスにはウイスキーといった様にそれぞれ誇るべき民族の酒がございます。
勿論、私たち日本には日本民族の酒としての「日本酒」がございます。日本酒は米と米麹、そして水で造ります。
皆さんご承知の通り酒には酒税法がございますが、酒税法の中に清酒の定義として、米と米麹と水で造ることが記されてあります。
日本酒は約2200〜2300年前頃に、稲作を中心とする弥生文化が進展するにつれ、酒というものを知り、これを積極的に取り入れるようになったとされております。
最初の頃は、米を口に入れて噛みながら醸し出すに至ったとされる「口噛み酒」と言われており、其の酒の何たる旨く、しかも陶酔境に引きいれるものである事を経験した古代の人達は、この酒のもつ効用のいろんなものを実生活の中に取り入れてきたものと思われます。
文献等によると古くは奈良時代の酒、平安時代の酒、そして源平の酒と言った用に酒に関する諸事は、歴史と共に或は人物と共に枚挙にいとまがない程です。
今の現在の生活の中にも酒のない生活は考えることはできません。 結婚式、仏事、新年会、忘年会、歓送迎会とさまざまな人間模様がございます。
とにかく酒は、酒と文化または宗教と文化の一面もなして来た事は間違いありません。
最近のテレビのCMでも酒の宣伝が多く見受けられますが、なかなか名文章でPRしているのがございます。
日本酒は心で酌む酒でありたいと希む
春は爛漫と咲き誇る桜の下で
夏は炎暑をも吹き飛ばす豪快な酒で
秋は林間に紅葉を焚いて酒を温め
冬は降る雪の心を心として暖かく酌み合い
等々立派な言葉があります。
では心で酌む酒とはどんなプロローグなのでしょうか。
大晦日大神も仰ぎ見るのか酒林 呑斉 (杜氏の雅号)
(酒林とは「新酒が出来ました」という杉の葉で作った球状のシンボルマークの事です。)
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