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【 原酒(げんしゅ) 】
原酒とは醪(もろみ)を蒸留して製成後、加水調製をせずに旨味成分を抽出したままの状態で、割り水を行っていない酒のことをいいます。蒸留後の原酒は、通常40度前後の高いアルコール度数のまま製品化されます。
【 無濾過(むろか) 】
蒸留後の原酒は、米麹由来の油成分等が多く含まれた状態です。通常は、その油分を濾過して取り除いた後、割り水をして度数調整をして飲みやすくしますが、この濾過工程をまったく省く、あるいは、表面に浮いた油を手作業で軽くすくい取る程度で製品化したものが無濾過の焼酎です。原料芋と麹の風味が生きた、濃厚でボリューム感のある味わいは、芋焼酎に個性を求めるコアな焼酎ファンから支持されています。
【 初留取り(しょりゅうどり) 】
2次仕込みを終えたもろみを蒸留器に入れて加熱するとアルコールと水が蒸発し、冷却されて原酒となる。この原酒が抽出される順に「初垂れ」「本垂れ」「末垂れ」と呼ばれています。
最初に出てくる初垂れは、旨味成分が一番凝縮された部分。また、アルコール度数が60度以上と最も濃度の高い初垂れは、混じりけのない味わいと芋本来の独特の香りが堪能できます。初留取りは、この初垂れの部分を割り水して45度以下に調整したもので、アルコール度数が高いため、ボトルごと冷凍庫で冷やしても凍ることがなく、トロリとした状態になり、濃厚なコクと香りが楽しめます。これぞ焼酎の贅沢品です。
【 初垂れ(はつたれ) 】
2次仕込みを終えたもろみを蒸留器に入れて加熱するとアルコールと水が蒸発し、冷却されて原酒となる。この原酒が抽出される順に「初垂れ」「本垂れ」「末垂れ」と呼ばれています。
初垂れは、アルコール度数が非常に高く、香気成分も豊富に含まれている。
「初留(しょりゅう)」、「はな垂れ」とも呼ばれています。
【 本垂れ(ほんだれ) 】
2次仕込みを終えたもろみを蒸留器に入れて加熱するとアルコールと水が蒸発し、冷却されて原酒となる。この原酒が抽出される順に「初垂れ」「本垂れ」「末垂れ」と呼ばれています。
本格焼酎を蒸留する際に最も多く抽出される部分で、本格焼酎の味わいを決定づける最も重要な部分。
中垂れ(なかだれ)とも呼ばれています。
【 末垂れ(すえだれ) 】
2次仕込みを終えたもろみを蒸留器に入れて加熱するとアルコールと水が蒸発し、冷却されて原酒となる。この原酒が抽出される順に「初垂れ」「本垂れ」「末垂れ」と呼ばれています。
焼酎の蒸留を続けていくとアルコール度数が少しずつ低下し、最終的に10℃程度まで落ちてきた最終段階の焼酎。香気成分は少ないが味わい深い部分が多く抽出される。
【 花酒(はなざけ) 】
花酒は、国境の島「与那国」だけに製造が許された独特の蒸留酒。(泡盛とまったく同じ原材料と製造法ですが、アルコール度数が45℃を越える場合は、税法上スピリッツとなります。)
泡盛の製造工程の中で蒸留時に「ハナサキ」とよばれる初留部分である一番搾りだけをとったもので、アルコールが60℃(日本で一番アルコール度数が高い)もあり、香りと味に濃潤なコクがあるのが特徴。
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