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【 黄金千貫(こがねせんがん) 】
芋焼酎の原料となる主流のさつま芋であり、鹿児島県の広大な栽培面積の半分近くを占める。昭和41年、品種改良によって誕生し、デンプン量が多く、味も良い万能型のさつま芋で、焼酎のほかにもデンプンの原料となる食用や食品加工用に幅広く採用されている。
皮が黄白色で中身は淡黄色、形は紡錘形で一本のつるに大きい芋が沢山できる。
【 ジョイホワイト 】
鹿児島の大手メーカーの要望もあり、国の研究機関が品種改良にあたり、焼酎専用に研究開発されて平成6年に誕生した新品種。糖化酵素を欠いているため、加熱してもデンプンが糖に変わることがなく、食用には不向き。しかし、黄金千貫と並びデンプン量が多く、焼酎の原料芋としてはとても優れた性質を持つさつま芋。
【 綾紫(あやむらさき) 】
平成7年に鹿児島の奨励品種として採用。皮も中身も濃い紫色をした変り種で、品種改良によって誕生。アントシアニンという紫色の色素が在来種である「山川紫」の約2倍と多く、ポリフェノールを含むことで近年注目を浴びるさつま芋。
デンプン質が少なく、焼酎原料として生産性は低いが、焼酎にした際にワインのような風味を醸す出します。
【 白豊(しろゆたか) 】
昭和59年に鹿児島の奨励品種として採用。黄金千貫よりもデンプン質を多く含み、鹿児島で二番目に多く栽培される品種。その名の通り肉質は白く、焼き芋・蒸し芋にした際の食感は、黄金千貫に似ている。
【 紅東(べにあずま) 】
昭和59年に鹿児島の奨励品種として採用。食用として味の良い品種であり、主に関東を中心に東日本で広く栽培されている品種で焼き芋にするとホクホクして、甘く美味しい。南薩産は特に良質で、「紅」といいますが、肉質は淡いオレンジ色で、かの黄金千貫を父に持つ品種です。鹿児島では、さつま金時の名称を持つ。
【 紅薩摩(べにさつま) 】
全国で最も多く栽培されている食用の品種「高系14号」から選抜され、高知県で育てられた「土佐紅」というさつま芋の内、鹿児島県で栽培されているものをこの名称で呼ぶ。皮は薄い紅色で中身は黄白色。
【 紅乙女(べにおとめ) 】
平成2年に鹿児島の奨励品種として採用。形状が綺麗で、表面もなだらかなカーブを描いており、焼き芋に適している。素人でも比較的簡単に栽培することのできる品種。皮は紅色、中身は黄白色。
【 紅隼人(べにはやと) 】
外見は他の紅芋(皮が紅色の芋の総称)とあまり変わらないが、中身が鮮やかなオレンジ色をしている。これは、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンを多く含むため。水分が多く、繊維質は少ない。滑らかな下触りが特徴で、製菓用ほか、菓子やアイスクリームなどの加工用に幅広く利用できる。
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