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| 泡盛といえば、古酒(クース)。戦前まで沖縄には100年、200年物の古酒があったといいます。 クースは、仕次ぎという独特の貯蔵方法によって生まれました。
仕次ぎは、まず甕を複数用意します。そして、例えば一番甕に20年古酒、二番甕に15年古酒、三番甕に10古酒、四番甕に8年古酒、五番甕に5年古酒、六番甕に3年古酒、七番甕に新酒と揃える。一番甕から一合酌み出したら、二番甕から一番甕に一合だけ注ぎ足していく。そして、三番甕から二番甕へ、四番甕から三番甕へと繰り返していく。
この作業により、分子の運動が活発になるため、古酒は元気を取り戻すと言われています。そして、ただ飲み干したら終わりではなく、仕次ぎを続けていればいつまでも古酒を楽しむことが出来ます。
熟成が10年を越えるような特別な古酒は、その芳醇な香りにより磨きがかかり、熟したプラム、ブラックチョコレート、バニラのような円く甘い艶やかな香りとなる。特に、「白梅香」と呼ばれる上質の甘い花の香りは、優れた古酒にしかない熟成の賜物。口当り、舌触りも滑らかさを増し、余韻は深く長い。手間隙かけて熟成させた自分だけのオリジナルクースは、格別のものになるのではないでしょうか?
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