天保元年（1830年）、久保田屋の屋号で創業した朝日酒造は、古里の良き米と清冽な仕込水、深々と降り積もる雪花の恵みを授かり、その長い歴史と伝統を誇りながら「時の流れを超えて多くの人々に愛され続ける酒を醸し続けたい」、その一途な思いのもと、伝承の心の技を磨き、品質本位の酒造りに邁進してきた酒蔵です。

朝日酒造のある越路町は、縄文からの歴史に彩られ、春夏秋冬季節の移ろい豊かな癒しの里です。母なる大河「信濃川」のほとりに．．．もっと見る

天保元年（1830年）、久保田屋の屋号で創業した朝日酒造は、古里の良き米と清冽な仕込水、深々と降り積もる雪花の恵みを授かり、その長い歴史と伝統を誇りながら「時の流れを超えて多くの人々に愛され続ける酒を醸し続けたい」、その一途な思いのもと、伝承の心の技を磨き、品質本位の酒造りに邁進してきた酒蔵です。 朝日酒造のある越路町は、縄文からの歴史に彩られ、春夏秋冬季節の移ろい豊かな癒しの里です。母なる大河「信濃川」のほとりには、夏にホタルが飛び交い、秋には紅葉萌える美しい風土が広がります。 酒造りにおいては、特に「酒造りは米作り」との考えから、農業生産法人「（有）あさひ農研」と共に良質米の栽培、研究に力を入れ成果を上げてきました。平成３年より酒米の減肥栽培を推進、酒にとって最良の品質を持った米作りも着実に進め、「五百万石」はもとより、地元農家の協力を得て「たかね錦」や「千秋楽」といった品種の栽培も徐々に作付け面積を広げ、米作りから始まる価値の高い商品が次々と産み出されています。 昔ながらの「はさ木」をシンボルに植え、自ら理想の酒米を求める実験田では、米にこだわり続ける取組みが大きな実を結び、新潟の米を育てあげた稲作技術と酒造りの技により、理想の酒が誕生しつつあります。 また、米と並び酒造りの良否を左右する朝日酒造の仕込水は「宝水」と呼ばれ、朝日神社の境内からこんこんと湧き出ています。それは天保初期の創業以来、１度も涸れることなく酒を育ててくれた水です。 この宝水の湧く地層は、地質学上で来迎寺礫層と名付けられ、はるか昔３００万年から３０万年の氷河期に、海の底が隆起して形を成したとされています。大地に染み込んだ水が、長い年月をかけて地中深くにあるこの礫層に辿り着き、濾過され、生活で汚されたことのない礫層から湧き出る宝水でこだわりの酒が産み出されます。新潟の水は清冽な軟水で酒造りにとりわけ適し、これが淡麗な酒のできるゆえんだと言われています。 さらに、朝日酒造では酒造りだけでなく、越路の里山と田んぼに囲まれた自然環境の保全活動にも取り組んでおり、周辺環境と調和し、四季を通して素晴らしい日本文化や自然を堪能できる「酒蔵のある里」づくりの夢も目指しています。環境保全に努めることで、酒造りにも良い環境を生み出し、季節折々に村人を癒し愛され続けてきた酒は、今や新潟のトップブランドとして揺ぎ無い地位を確立しています。