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創業1867年、小布施ワイナリーは町から少し離れたのどかな田園風景と農村に囲まれた一角にひっそりと佇み、気取りやおごりのないホスピタリティーをもつ、田舎の小さなブティックワイナリーにして、ワインファンなら一度はその名を聞いたことはあるであろう日本を代表するドメイヌの一つです。ブルゴーニュのような小さいワイナリーであること、自社農場の比率が高いこと、輸入ワインを一切混ぜない自製酒を守り続けていることを誇りとしています。
小布施酒造の栽培醸造責任者である四代目「曽我彰彦氏」は、明治大学卒業後、山梨大学の大学院ワイン研究センターで修士号取得すると、新潟のカーブドッチで栽培、醸造を学びます。そして、本場で修行したいという熱い情熱に突き動かされ、あてもないままに単身渡仏。当然、どのワイナリーでも門前払いされますが、偶然か必然か、大手ネゴシアンのビショー社に入社、97年にブルゴーニュ地方ヴォーヌロマネ村ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン、さらにそこでの仕事振りが買われ翌98年には、ブルゴーニュ地方シャブリ村のドメーヌ・ロン・ドパキの蔵と畑で修行を積みます。
帰国後、本場の名門ドメーヌで修業した経験と知識をフルに発揮します。葡萄栽培から始まり、全精力を傾けワイン造りに邁進し、2001年権威あるリュブリアナ国際ワインコンクールにて金メダル受賞。その他、国内外のコンクールでも常に高い評価を得て、最も期待が注がれるワイナリーです。その品質には多くのマニア的ファンが魅了されています。
自家農園は長野県北部にあり、千曲川がもたらす沖積土壌は、水はけが良く、雨が少なく、昼夜の寒暖差も大きいため、シャトー・メルシャンの「北信」と呼ばれるほどです。多くのワイン生産者や日本ワイン愛好家が注目するシャルドネの成熟には最適な場所にあり、まるでブルゴーニュのワイン畑のように十数区画に細かく分かれています。
フランスでの修行中、畑次第で素晴らしいワインが出来ると確信した曽我氏は、「美味しいワイン造りは、まず畑から」という信念のもとに、毎年自ら少しずつ開墾しています。自社農場産の葡萄100%のワイナリーになるという大きな目標に向け、ある時は農夫、ある時は木こり、ある時には土木作業員になって今も開墾作業に汗を流しています。
小布施ワインは、今までの国産ワインのイメージを吹き飛ばす強いインパクトと個性、存在感を持ちます。特筆すべきは、自社畑の葡萄だけを使った「ドメーヌ・ソガ」シリーズです。メルロ、シャルドネともに一切の濾過、澱下げをせず、発酵から樽熟成まで高いレベルで造られるワインは、本当に付加価値の高い、クレイジーな品質です。
小布施ワイナリーでは、「優秀な葡萄畑と造り手のやる気さえあれば、必ず良いワインが造れる」との思いを胸に、自らだけでなく日本のワイン産業を展望し、先頭にたって葡萄栽培、ワイン造りの向上に努めています。その溢れる情熱と真摯な姿勢から造られるワインは、必ずや世界に誇れる日本のワインとして揺るぎないものとなると思います。
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