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葡萄(vitis)属の中の「ヴィティス・ラブルスカ(北米系品種)」は、ヨーロッパから北アメリカに渡った移民達により、欧州系葡萄の栽培が困難な地域でも栽培に耐えうる品種として北アメリカ大陸に自生していた野生種から選抜されたもので、耐寒性や病害虫に強く、降雨の多い地域でも比較的容易に栽培できる品種として知られています。
世界的には主に生食および、加工食品用の品種として用いられますが、アメリカ東北部、カナダや日本ではワイン醸造にも用いられています。
ラブラスカ種の代表的なものにコンコード、ナイアガラ、デラウェア等があり、
ラブラスカ種から得られるワインは、ラブラスカ臭あるいはフォクシーフレーバーと呼ばれる独特の甘い香りを放ちます。
一般的に欧州ではワイン用葡萄として不向きとされていますが、日本ではそれぞれの品種の特徴や個性を生かしたワインが造られています。
ラブルスカ種特有の強い果実香と豊かな酸味は、若飲みのワインとしてその美味しさを発揮します。
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